超歌手

超歌手 大森靖子「クソカワPARTY」 TOUR
12.09 東京公演at昭和女子大学人見記念講堂

行ってきました。


大森靖子さん(以外敬称略)のライブがずっと気になっていたものの、いきなりオールスタンディングはちょっと怖い……客も頭おかしい人しかいなそうだしそんな人の中で揉みくちゃにされたらパニックになりそう……という偏見から行く勇気がなかった。

今回のツアーの最終公演がそこそこ広そうな会場で座席指定だったので、「これならハードルが低い…!」と初参戦。




……とにかく、終始、音で内臓を直でブン殴られてるような感じ。
ずっと心臓グワッてなってギュンッとなって頭も心もぐちゃぐちゃにされて、でも、あぁこの人がそう言っているんだからいいんだ、私もいいんだ、私は大丈夫だった、って、ひたすら肯定されている2時間だった。

大人になると、人前で泣くのは恥ずかしかったりするけれど、日々無意識に感じている嫌なこととか辛いこととか生きづらさとか、どこかで爆発させることって、結構気持ちいいし、爆発させた時に気付けることもあるんだなって。そして、彼女も、そうしてここで爆発させているんだなって感じがした。なんとなく。


語彙力がないけど、本当に、言葉に表せないような許し、説得力のある人間がいるんだ……と、ステージに燦然と立つ大森靖子を見て若干の怖さを感じるぐらいだった。この人が宗教家になったらおっかねぇな……って。
まさに大森靖子は現代のアリストテレスフロイトか。大袈裟じゃなく、ただ目の前にいる大森靖子に"大丈夫だよ"って連呼されるカタルシス空間。こんなんカウンセリングじゃ二時間一万五千円は堅いのでは?こんな五感も心も満たされちゃっていいのか?っていうほど、自分史上最高で最高のライブでした。

「死神」でバンドメンバー全員が輪のように向かい合い鳴らし続けるところの音も光もそのすべてが本当に神々しくて、この音が一生続けばいいのに終わらないで欲しいって死ぬほど思った。ありがとう。