母親に詐欺の電話が掛かってきた話

朝起きたら母親に「ちょっと聞いてほしいんだけど」と言われて何かと思ったら、「変な電話があったんだけどね」と。

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朝の8時半に知り合いの電話を受けていたら、キャッチが入り、話を終わらせて出てみると、「三井住友銀行クレジットカードセンターから重要なお知らせです」という音声が流れたという。
母親は三井住友銀行の口座を持っていなければ、クレジットカードも持っていない。
普段なら、音声ガイダンスなんてどうせアンケート調査だろうと切ってしまうらしいが、「重要なお知らせ」というワードが引っかかったのと、クレジットカードを滞納しまくっている私のことが浮かび、忙しい朝の時間帯でありながら最後まで聞いてみることにしたという。

音声ガイダンスは♯と数字を押させ、カスタマーセンターの男性の声に切り替わったという。

男性は、「インターネットで口座が開設された後ショッピングしているけど引き落としができてない(要約)」と。

母親は、口座を開設してないし、なんならそちらのカードを持ってもいないと返答。

「あぁ……。それは何者かに勝手に作られて買い物されちゃってますね。ちょっと調べるので生年月日と名前を教えて下さい(要約)」

母親が生年月日と名前を伝えると、口座は存在しているという。

「恐らく何者かが勝手に作って勝手に買い物をしたので警察に通報した方がいいですよ。この電話から警察に繋ぐんでちょっと待ってて下さい(要約)」

この辺りで、男性の喋り方がカスタマーセンターの割に流暢でないなぁと怪しさを感じ始めた母親、口座番号を教えて欲しいと言うと「下四桁をお知らせしますね、警察の方では下四桁でも対応できるようになっているので」という謎理論で4桁の数字を知らされる。

ますます怪しいと思いながらも、通話を繋げながら片手でスマホから三井住友銀行の電話番号を調べると、今通話している番号が出てきたらしい。

本当に三井住友銀行なことは間違いない……でも怪しい……と疑惑が深まるも、「警察に転送するから電話を切らないように」と伝えられ、とりあえず電話を切らずに待つ。

電話を転送している間は、【振り込め詐欺は警察へ】という女性の音声が繰り返し流れていたという。

音声が止まると、男性の声で「はい新宿警察署です」
事の顛末を伝えたのち、今忙しいから折り返ししたいので電話番号を教えて欲しい、というと、すんなりと教えてくれた。
でもその教えられた番号の末尾が110じゃなかったことから、母親はこれは詐欺だと確信し電話を切ったという。

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ここまで聞いて、もう100%詐欺って分かるじゃん放っておけば何が心配なの?って聞くと、「三井住友銀行の番号は間違いなく本物だった。もしかしたら口座自体は本当に作られているのかもしれない。電話して聞いてみていいと思う?」と。

安心するならしてみればというと、そうするわ!と嬉々として電話をしてみると、本物のカスタマーセンターのお姉さんが「こちらから生年月日やお名前を聞くことはありません。最近同じような詐欺に遭われたという問い合わせが多くある。仕組みは分からないけれど電話番号も表示されてしまうので困っている」と教えてくれたようでホッとしていた。(でも音声ガイダンスは同じものだったらしい)

結局最後どういう着地をするのか手口が気になる所だったが、まだ53歳の母親がここまで信じかけるのなら、棺桶に片足突っ込んでるジジババなんか楽勝だろうなぁと恐ろしくなった。

「そもそもあんたが毎月毎月クレジットカードの督促状を溜めまくるからこうなったんだ、この電話が来る前から言おう言おうと思っていたけど当たり前のように督促状をもらうなおかしいことだという自覚を取り戻せ!」と私に火の粉が飛んできたけど、今は「最近変なこと多いから寒川神社で八方除けしてもらってこよ〜」とのほほんとしてる

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