かわいそうな陰キャラと友達になってあげてほしいという話
陰キャラには二種類あります。
1つ目は、友達のいる陰キャラ。
これは、陰キャラ同士、コミュニティを形成するだけの能力がある者たちです。オタクの方々にはこれがよく当てはまるんじゃないかと思います。コミュニケーション能力がある為、立て板に水のごとく早口でアニメの感想を語り合う事もできます。
2つ目は、友達のいない陰キャラ。
これはもう手の施しようがありません。
友達がいないというのは、自分はコミュニケーションがうまく取れません自己紹介をしているようなものです。
「あー、この人コミュニケーション取れないタイプの人だなー……」と感じれば、周囲の人々も寄ってはきません。更に友達ができる機会から遠ざかっていきます。悪循環。
私はこの後者の陰キャラに属します。
晩ご飯のお鍋を作りながら、ふと学生時代の一コマを思い出します。
友達がいなかった私は、周囲と関わることを避け、なるべく外界の情報をシャットアウトして生きてきました。
授業は開始ギリギリにスッ……と座り、終業チャイムと共に鞄を持ち教室を出る。そんなタイムアタック記録は中学生から大学生になるまで更新され続けていました。
私は大学卒業後、もう一年間学生をしていたのですが、そこでは実習やなんやもあり、強制的にクラスの人たちとも関わらなければならず、飲み会に参加する機会も増えました。
お酒も入れば、普段交わることのない人とも臆することなく話すことができます。
「鍋パしようよ〜!うち、コタツもあるから!」
コミュニケーション能力に長けている者からしたら、何の気ない会話での一言。いわゆる社交辞令。
もしかしたらこの人と仲良くなれるんじゃないか……?
そんな期待も膨らみます。しかし陰キャラ、傷付きたくないという恐れも大きく、それ以上その話題を発展させることはできません。臆病な自尊心と、尊大な羞恥心。(「山月記」)
しかし、当然ながら、それ以降に鍋パーティーが開かれることはありませんでした。
友達の居ない者は、多かれ少なかれ、相手から近付いてくれることを心の奥底では求めています。しかし、自分から友達になろうと積極的な努力はしません。なぜなら、友達が欲しくても、自分から仲良くなるための術を持ち合わせていないからです(まぁそんなの甘えなんですけど……)。
私は一生、こうやってモゴモゴ……とヤマアラシのジレンマと闘いながら孤独に生きていくんだなぁ。
そんなことを考えながら作ったお鍋は美味しかったです。
(文章力がないので途中で飽きた。)