ペアーズで知り合った人の話

彼氏ができないまま一人で迎える二度目の誕生日。
最近はソシャゲやツイッターよりもペアーズで必死こいていいねしている時間のほうが多い。

二週間前の、まだ仕事を辞めるなんて微塵も考えていなかった金曜日、仕事を休んでベッドでぼけーっとしながら例のごとくペアーズでいいねを押す仕事をしていた。

ペアーズの仕組みとしては、お互いにいいねが押されると、マッチング成立となり、個別にメッセージのやり取りができるようになる。
まだ初めて日が浅いということもあったが、マッチングをしても特にこちらから送ることはせず、相手から来たら返すという使い方を私はしている。
マッチング状態にはなるものの、メッセージが来るものは3割程。まぁそんなものかぁという感じで惰性でいいねし続けていた。

その日はいいねをしてマッチング後、即メッセージが来た。
自己紹介、どこに住んでるんですか、近いですね、なんてやり取りを四往復したところで「明日遊びませんか?」となった。
別に土曜日もいつも通りなんの予定もなかったし、まぁそんなもんなのかなと「いいですよ\(^o^)/」と返事。

朝の10時に家の近くのコンビニまで車で迎えに来てくれるとのことになった。ネガティブ妄想の強い私は「すごい変な人が来て全身縛られて秩父あたりまで連れて行かれて山に捨てられるのでは……」と少し怖かったが、まぁ顔写真もあったし、自己紹介からは誠実さを感じられたし、ものは試しだなとその日はドキドキしながら眠った。

翌日の9時半には「ローソンの駐車場に居ます!充電切れそうなので×××ナンバーの車なので乗って下さい!」と来た。
待ち合わせ場所のローソンに行くと大きな黒い車が停まっていたので、運転石を恐る恐る見ながら乗り込んだ。

写真に居た男性がタバコを吸いながらまるで昔からの友達に接するように、よ!という感じで手を上げ挨拶した。緊張していた私はど、どうもはじめまして…みたいなことを言った気がする。

充電器が無いからドンキ行きたいんだけど開かないんだよね〜ってことで、11時まで何となく雑談をしていた。
生活圏が被っていたので、地元トーク的なことや、彼氏どのぐらいいないの、あの散歩してる犬ポメラニアン?、みたいな本当に雑談。
何というか、あまりにも相手に緊張感がなさすぎて、段々とリラックスして話せるようになってきた。

そろそろ開くかなってことで車でドンキへ。
「どこか行きたいところある?俺お酒飲みたいんだよね〜でも家に車置かないとな〜」と言われ、特に行きたい所も思い付かないしお酒いいですね〜と賛同。
ドンキで充電器とお酒を買い、車に戻って、どこで飲むかな〜となり、あとはまぁツイッターに書いた通りなので割愛。

その翌週の金曜日にも「明日遊ぼ〜」と来たけれど、「遊ぶってこの前みたいなことですか?」と返したら、既読がついたきりそれ以降今日まで返事はない。

いつになったらペアーズで優勝できるんだろ。
早く煙になりたい。